みなさん、こんにちは!
坂本です^^
本日のテーマは、
インテリアの歴史 アメリカ南部で流行したジョージアンスタイルについて取り上げたいと思います。
歴史のお話で退屈かもしれませんが、『輸入家具』なんかに興味のある方は、ぜひ参考にしていただきたい内容です。あくまで、坂本調べの内容なので、もし間違いがあれば何らかの形でご指摘いただけると嬉しいですm(__)m
ジョージアンスタイル
歴史
早速、実際に参考のイラストを見ていただきますね。
ジョージアン様式は、イギリスのハノーバー朝の国王ジョージ1~4世の時代に普及した建築・工芸の様式です。1600年代半ばにイギリスでポピュラーになり、建築マニュアルなどによってアメリカに伝えられました。その威厳あるデザインに魅了された裕福な移住者の間でブームになり、アメリカのコロニアルスタイルとしてニューイングランドと南部の植民地で定着しました。
参照:ジョージアン様式 | 輸入住宅を建てるなら本物の素材と技術でつくるユニバーシス (univer-sys.com)
と、上記のようにイギリスで発展後アメリカに入ってきたという経緯があるようです。
そもそも、日本と同じ島国イギリスは産業革命、植民地の広大、人口増加で国が自体が活気づいていく18世紀前半から19世紀前半。ジョージ1世の時代(ジョージアン時代)にようやく文化や芸術、建築が発展してイギリスらしいスマートな建物が多く建ち始めましたようです。
しかし、1666年のロンドン大火災以降、建築物の構造や建材の種類、サイズやデザインなどの規制が強化され、その地域の大工による、代々受け継がれた技法で独自のデザインの家を建てる、という仕事がなくなっていきます。この時代には建築やデザインの出版物が簡単に手に入るようになっており、当時の建築家はパッラーディオの理論(*1)の集大成である書『建築四書』などからアイデアを知ることができました。そのため、ジョージアン初期には、ペディメント(破風 *2)が上についた窓やドア、ヴェネツィア式窓などを特徴とした、似通ったデザインの建物が国内で広まっていきました。
参照:英国ジョージアン様式の特徴と歩み:5分でわかるデザイン様式 | Houzz (ハウズ)
*1…後述のジョージアン様式に見られる特徴のこと。
*2…玄関や窓についた三角の屋根のこと。
こうして、ジョージアン時代の建築やインテリアのスタイル、ジョージアンスタイルが確立されていきます。
特徴
シンメトリー
ベースは古代ローマの建築にあり、シンメトリーで美しいプロポーションの建築が基となっています。シンメトリーな建築、デザインはどのアングルから見ても同じく美しく見えることから当時の人々に感動を与えたといいます。
ペディメント(破風)が上についた窓やドア、ヴェネツィア式窓
外装に関して、窓やドアに特徴があります。
★ペディメント(破風)と呼ばれる三角屋根が、玄関ドアや窓についている。
★ヴェネチア式窓…窓ガラスを6~12枚ほど使い、格子状に四角くサッシで区切られた窓のこと。上げ下げ窓のダブルハング(上下とも窓サッシが動く様式)であることが多いです。
玄関の採光、ファンライト
大きなカントリーハウスの玄関に比べると、ロンドンのタウンハウスの玄関はあまりにも狭く細く暗かったので、こういった採光の工夫が生まれたようです。
豪華なベルベット
初期のジョージアン様式の建築はシンプルな外装のものが多かったのに対し、内装は豪華でした。
当時にはすでにフランスから伝わってきたテキスタイルや家具の職人が多くおり、なかでもシルク織物をインテリアに使うことが普及しました。
とりわけ高価なベルベット生地もこの時代に愛用されたため、それに負けないような背景となる壁が必要とされたようです。
部屋の目的や用途に合わせたインテリア
これより前の時代の家具・インテリアの考え方は、”必要な時に、必要な場に移動されて使われる”のが主流でしたが、ジョージアン時代になると固定された名前と用途の部屋が用意され、家具も置かれる部屋が決まってきます。
例えば、スタディー(書斎)は高価な本が置かれたライブラリー兼書物や調べ物をする部屋、という具合に決まり、家具やインテリアはその部屋の用途に合わせてデザインされるようになります。
マホガニー材
軽くて丈夫で長持ちし、彫刻も入れやすいといったことから、女性にも好まれる、繊細で華奢なデザインの家具がつくれるようになりました。現代ではもう手に入れることが不可能な、良質な木材と素晴らしい職人の技が活きた素晴らしい家具が残されています。このことから、ジョージアン時代はイギリスの家具の黄金期ともいわれています。
参照:英国ジョージアン様式の特徴と歩み:5分でわかるデザイン様式 | Houzz (ハウズ)
まとめ
以上が、坂本調べのジョージアンスタイルの歴史、特徴でした。文章ばかりで分かりにくかったかもしれませんが、最後まで読んでいただいた方。本当にありがとうございます。
インテリアも歴史を知っていると、面白くなってきます。
『このスタイルに、あの素材が使われた理由はそんなところにあったんだ!』という発見にもなります。皆さんも、ご自身の好きなスタイルについて一度詳しく歴史から調べてみたら面白いかもしれません。試してみてくださいね!
さて、次回は今回取り上げたジョージアンスタイルを日本で取り入れた戸建てのお家をご紹介しようと思いますので、ぜひ次回の投稿も見ていただければと思います。
今日はこのあたりで、失礼いたしますm(__)m
坂本でした^^