タワーマンションの購入をご検討されている方は必見です。
今回の記事では、タワーマンションの見極め方をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
□タワーマンション購入前の基礎知識
*タワーマンションの定義
タワーマンションの定義は、実は法律で定められているわけではありません。
60m以上の高さの、20階建て以上の建物はタワーマンションと認識されています。
60mを超える高さの建物は法律上で「超高層建築」と呼ばれ、通常よりも厳しい建築基準が定められています。
そのため、すべてのタワーマンションは厳しい建築基準のもとで建てられています。
*タワーマンションの相場
タワーマンションの特徴の1つは、価格の落ちにくさです。
通常のマンションは建築後10年が経つと価格が急激に下落しますが、タワーマンションの場合はそこまで下落しません。
また、階層に比例して価格が上がるのもタワーマンションの特徴です。
次に実際の価格相場をご紹介します。
東京であれば、新築で4000万円〜2億円ほどの物件が一般的です。
築年数がたってもこの価格はあまり変わらず、築10年以降の物件でも2000〜3000万円程であることが多いです。
東京の次にタワーマンションの多い大阪の場合は、新築の平均価格は6000万円程です。
*タワーマンションの維持費
タワーマンションには、以下のような維持費がかかります。
・管理費
・修繕積立金
・駐車場代
・固定資産税
普通のマンションに比べ費用がかかると言われているのは「管理費」で、相場は月15000円程です。
なお、管理費は、エレベーターやエントランスなどの共有部分の管理に使用されます。
修繕積立金は月5000円〜1万円程が一般的、駐車場代は月5万円程が一般的です。
固定資産税は、他の建物と同様、不動産評価額によって決まります。
*タワーマンション購入の流れ
まず、物件探しをします。
内覧を行って自分たちの探している条件に合うか、イメージに合うかなどを確認します。
なお、物件探し・内覧に費用は発生しません。
次に、売買契約を結びます。
ここで重要な事項や購入費用が決定するので、慎重に行いましょう。
なお、以下の費用が発生します。
・申込証拠金
・売買契約の手付金
・印紙税
・仲介手数料
最後に、清算、引き渡し、登記を行います。
ローンの手続きが済み次第、引き渡し日を決定して清算、引き渡しを行います。
このとき、司法書士に登記手続きの依頼も行うことが多いです。
*タワーマンション購入のメリットとデメリット
タワーマンションには、以下のメリットがあります。
・景観の良さ
・利便性の良さ
・設備の充実性
・資産価値の高さ、下がりにくさ
一方で、以下のデメリットもあります。
・価格の高さ
・ランニングコストの高さ
・エレベーターの待ち時間の長さ
・日当たりの良さからくる冷房の効きにくさ
・洗濯物を干せない
□タワーマンション購入を後悔した人の事例
よくある後悔が、「修繕費が足りるか不安」というものです。
実は、タワーマンションの修繕費は、多くのマンションで足りていないと言われています。
これは、分譲による販売の際、コストを低く見せるために修繕費が抑えられていることが多いためです。
そのため、将来修繕するときになって「修繕費が足りない」となる事態も考えられます。
ここで修繕費が集まらず、いわゆる「スラム化」してしまうタワーマンションも多いです。
また、「住民の質が悪かった」という後悔もあります。
タワーマンションは、一般的なマンションよりも多くの人が住みます。
そのため色々な人が住んでおり、住民の質が悪いということもしばしばあります。
たとえば若者がエントランスでたまっているということがあります。
また、パーティーを夜中まで行い、子育ての邪魔になる、といったこともあります。
住んでみないと分かりづらく、後悔することの多い点です。
□タワーマンションを見極めるための3つのポイント
1つ目は「サービスの質」です。
タワーマンションには、特有の「コンシェルジュサービス」があります。
具体的には、以下のようなサービスがあります。
・クリーニングの取次
・宅急便の発送、受け取り
・タクシーやレンタカーの手配
他にも様々なサービスがあります。
自分の求めるサービスの有無を確認しておきましょう。
2つ目は、「災害対策できているか」です。
具体的に見るべきポイントは、「防災訓練の有無」、「食料品・衣料品の備蓄」、「非常時の災害マニュアルは整備されているか」、「耐震性」などです。
3つ目は、「共用施設の充実度」です。
エントランスとラウンジのみのシンプルなものから、プールが付いていたり、勉強スペースがあったりするものまで様々です。
これらの点はマンションによって大きく違うので、ぜひ確認しておきましょう。
□まとめ
タワーマンションの購入にはメリット・デメリットの両方があり、それらを知っておくことが大切です。
自分たちのライフスタイルに合うマンションか、費用面は適切かなど、購入の際には多面的に考えられると良いでしょう。