タワーマンションの購入を検討中の方にとってネックなのが、購入後の後悔です。
購入後の後悔としてよくあげられるのが、資産価値の下落や支出の多さです。
そこで今回は、タワーマンションを購入して後悔した事例、購入する前に検討すべきポイントと選び方をご紹介します。
□タワーマンションを購入して後悔した事例をご紹介!
タワーマンションを購入して後悔した事例として、以下の3つがあげられます。
・修繕費が足りない可能性がある
・資産価値が下がりやすい
・毎月出ていくお金が多い
タワーマンションを購入した後に、一番不安な要素として考えられるのが、将来の修繕費です。
この修繕費とは、将来大規模な修繕をするための費用のことで、ほとんどの物件で不足していると言われています。
分譲での販売の際は、修繕費を抑えて募集することが多いです。
そのため、将来修繕するべき設備が修繕できなかったり、修繕費の大幅な増額が懸念されます。
修繕できれば良いですが、値上げの同意が取れなかったり、滞納者が増えたりすると修繕費が足りなくなってしまいます。
そうなると、十分な修繕費を確保できないため、スラム化の状態になるリスクがあります。
また、タワーマンションの資産価値は下がりやすいと言われています。
広い土地に建てられているタワーマンションですが、入居戸数を考えると、価値が落ちにくい土地の持ち分が少なくなってしまうからです。
購入物件の場合、建物の値段が多く占め、老朽化が進んでいると、資産性がかなり低くなっていると考えられます。
計算すると、70パーセントから80パーセントが建物代という物件が多く見られます。
そのため、土地代が多めになる戸建て住宅と比べると、資産価値が下がりやすいのです。
土地の資産価値はほとんど落ちませんが、建物は老朽化に伴い、資産価値が維持しにくいと言われています。
購入する際は、立地や共用施設、周辺の環境を考慮し、数十年経っても価値がありそうな物件を選びましょう。
タワーマンションを購入する際は、事前に支出をシミュレーションする必要があります。
タワーマンションを購入すると、毎月の修繕積立金や管理費など、さまざまな費用がかかります。
賃貸に出す場合、修繕費は常にマイナスになってしまったり、売却する場合もこれがネックとなり、高値をつけにくくなったりします。
□タワーマンションを購入する前に検討すべきポイントをご紹介!
1つ目は、価値が下がりにくい物件を選ぶことです。
将来売却や賃貸に出すことを検討している場合、資産価値が下がりにくい物件を選びましょう。
資産価値には、立地や管理体制といった2つの条件が影響します。
再開発が行なわれる街や交通の利便性が良い街は需要が高いため、資産価値が下がりにくいです。
また、共用部分が十分に管理されているかといった、日々のメンテナンスも確認してみましょう。
2つ目は、内覧で住みやすさを確認することです。
タワーマンションを検討する際は、内覧を行います。
周辺環境や共用部分、室内環境を重点的に確認しましょう。
3つ目は、設備やサービスを調べることです。
タワーマンションは、共用設備やサービスが充実していることが特徴ですが、その分お金がかかってしまいます。
夫婦2人で住む場合は、キッズルームや保育施設は使うことがありません。
また、友人を呼ぶ機会がなければ、パーティールームも使わないでしょう。
タワーマンションを購入する際は、自分にとって必要かどうかをじっくり検討することが大切です。
□購入する前に知っておきたいタワーマンションの選び方をご紹介!
*共用施設の充実度
どのような施設があるかだけでなく、数も調べておきましょう。
少なすぎると利用しづらくなってしまうからです。
また、共用施設やコンシェルジュサービスなどの運用費用は、管理費に反映されます。
便利な施設やサービスだとしても、利用頻度が低いと負担が増えてしまう点に注意しましょう。
*将来の資産価値
マンションの資産価値は、立地や築年数、周辺環境などの要素で決まります。
タワーマンションの場合は、階層も重要です。
高層階は価格も高く、その後の価格下落率も比較的高いです。
低層階も価値が下がりやすい傾向があります。
一方で、中層階の下落率は低く、価格も高層階ほど高くありません。
そのため、将来売却の可能性がある場合は、中層階の住戸がおすすめです。
*災害対策
建物の対策はもちろん重要ですが、同時に管理組合や住民が十分に対策しているかも確認しましょう。
住民主導で災害対策を行っているマンションは、住民同士の交流も多く、日常生活でのトラブルが起きにくくなります。
□まとめ
今回は、タワーマンションを購入して後悔した事例、購入する前に検討すべきポイントと選び方をご紹介しました。
タワーマンションを購入して後悔した事例として、修繕費が足りなかったり、資産価値が下がりやすかったりなどがあげられます。
タワーマンションの購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。