火事が起きたらどうなるの?タワーマンションの火事対策と避難方法を紹介します!

  • コラム
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「タワーマンションで火災が起きたら逃げ場はあるのかな」
タワーマンションで火災が起こった際に、ちゃんと逃げられるか不安になりますよね。
そこで今回は、タワーマンションの火災対策と火災発生時の初期行動、避難方法について説明します。

□タワーマンションで火災が起きると?

結論から言うと、日本のタワーマンションにおける火災で、被害の範囲が拡大するのはまれです。
例えば建物への火災対策に関しては、建築基準法で建築構造、建築材料、避難経路などが規制されているほか、消防法で自動火災報知設備やスプリンクラーの設置が求められています。
11階以上の高層マンションの場合は、さらに厳しい規制が設けられています。

このため、規制を守って建てられたタワーマンションであれば、火災が起きた際のスムーズな避難と消火活動ができます。
実際に高層マンションにおける出火件数が全国で毎年500件前後で推移している中、毎年の死者数は10人から15人、1件当たりの焼損した床面積の平均は4平方メートル以内に収まっています。

□タワーマンションの具体的な防火対策について

では、具体的にはどのような火災対策が行われているのでしょうか。
まず、日本のマンションは、燃えにくいコンクリートが構造躯体でできているのが一般的で、火災が広がりにくい構造になっています。
カーテンやじゅうたんは、防炎物品に指定されている製品を使用することが義務化されており、こちらも燃えにくくなっています。

これに加えてタワーマンションでは、

・防火区画
・非常用エレベーター
・排煙設備
・スプリンクラー
・避難階段(地下2階以下と地上5階以上)
・特別避難階段(地下3階以下と地上15階以上、避難階段に防火区画や防火戸を設置した階段)
・連結送水管
・避難用ヘリポート

などの設備が義務化されています。

さらに、防火区画を200平方メートル以内ごとに設置することが定められており、火災が発生したとしても、この防火区画の焼損で済むケースがほとんどです。
逃げ場の少ないタワーマンションをつくる際に、厳重な火災対策が施されていることが分かります。

□火災時の初期行動と避難方法について

火災にタワーマンションが強いとはいえ、初期行動と避難方法を間違えると、命取りになります。
そこで次に、火災が発生した時に取るべき初期行動と避難方法について説明します。

*タワーマンションで火災が起きた際の初期行動について

火災を発見した時に行うと良いのは

・大きな声で火事の発生を周りの人に伝える
・119番で消防に通報する
・火災報知器を鳴らす
・初期消火活動を行う(無理のない範囲で)

の4つの手順です。

火災を発見した時、まず周りの人たちに身の危険を知らせましょう。
火災が起きていることをとにかく早く知らせることで、救える命もあるかもしれません。
その後、例え火の手が小さくても、煙が発生している場合には迷いなく消防に通報するようにしましょう。
火の手が拡がる可能性があるので、ためらう必要はありません。

そして、火災報知器を鳴らすのも忘れないようにしましょう。
火災報知器を使うことで、声を出すよりも大きな音で、周囲に危険を知らせられます。
火災時に火災報知器の位置が分からなくならないよう、普段の生活の中で火災報知器の位置は把握しておくことをおすすめします。

周囲と消防に危険を知らせ終わったら、無理のない範囲で初期消火活動を行ってください。
タワーマンションの共用部の廊下には、20メートルおきに消火器が設置してあります。
その消火器を使えば、小さな火を鎮火できるので、防災訓練の要領で鎮火を試みましょう。

もちろん身の安全が第一なので、すぐに逃げるべきか現場の状況次第で判断してください。
避難経路を確実に確保したうえで、初期消火を行いましょう。

*タワーマンションでの火災の正しい避難方法について

火災現場で最も恐ろしいのは、煙を吸うことです。
火災で死に至る人のほとんどが、煙を吸い込んだことによる一酸化中毒で亡くなっています。
これを前提に、正しい避難方法について説明します。

まず、避難する際には煙をなるべく吸わないために、口と鼻をマスクやハンカチで覆うようにしましょう。
布を水でぬらすと、より効果が期待できます。

移動時には、低い姿勢を保ちましょう。
煙は上から溜まっていきます。
無色透明な一酸化炭素のほか、初期に見られる白い煙や、後期の黒い煙も有毒ガスです。
特に煙が充満している場所では、地面を這うくらいの気持ちで避難しましょう。

また、火元の近くの窓やドアを閉めていくことも重要です。
火は酸素がなくなると延焼しなくなるので、余裕がある場合は窓やドアを閉めて酸素を遮断しましょう。

最後に、避難経路には非常階段か避難ハッチを使いましょう。
エレベーターは、火災発生時に自動停止するシステムになっています。
途中で止まって置き去りにされないためにも、エレベーターではなく階段か避難ハッチのはしごで降りていきましょう。

□まとめ

今回は、タワーマンションの火災対策と火災発生時の初期行動、避難方法について説明しました。
当社は、タワーマンション専門でインテリアコーディネートを行っています。
お忙しい方も、高級インテリアを当社が一括手配させていただきますので、お気軽にご相談ください。