はじめに
なぜ“ホテルライク”が求められるのか?
ホテルの部屋には、私たちの日常とは異なる「整った美しさ」「静寂」「余白」があります。忙しい毎日に疲れ、くつろぎを求めて旅行に出る人も多い中で、“自宅でホテルのような空間を味わいたい”というニーズが高まっています。
近年では「ホテルライク」「ラグジュアリー空間」といったキーワードが、インテリア雑誌やSNSでも頻出。
しかし「ホテルっぽい部屋=高級ホテルの家具を揃える」ということではありません。本質はもっとシンプルで、空間の整え方、色使い、見せ方にこそ“ホテル感”の正体があります。
このブログでは、
• なぜホテルは快適なのか?
• 自宅で再現するには何をすべきか?
• 具体的な色・照明・家具・装飾の選び方
などを段階的に解説し、詳しくご紹介します。
第1章:ホテルライクな部屋の「基本設計」を知る
ホテルの空間には共通する特徴があります。
• 色の統一:ベージュやグレーなどの落ち着いた色で統一されている
• 最小限の家具:必要なものだけを置き、余白を確保
• 照明の工夫:間接照明や電球色の照明で柔らかさを演出
• 生活感の排除:私物を見せない収納で視覚的なノイズがない
• 高級感ある素材:木、ガラス、レザー、リネンなど、質感にこだわる
• 整ったベッドまわり:シワのないリネンやシンメトリーな配置
つまり、「色」「光」「素材」「整え方」の4つが、ホテルライクを実現する軸となります。
第2章:配色のルールで“整った印象”を演出
ホテル風インテリアは、使う色を3色までに絞り込みます。
• ベースカラー(床・壁など):ホワイト、ベージュ、ライトグレー
• メインカラー(家具・ラグなど):ダークグレー、ブラウン、ネイビー
• アクセントカラー(クッション・アートなど):ゴールド、ブラックなど
例
「ホワイト × グレー × ブラック」 → シックでモダン
「ベージュ × ブラウン × ゴールド」 → 温もりとラグジュアリー感
色味のトーンや明度を揃えることで、空間全体が調和し、落ち着いた印象になります。
第3章:照明を変えるだけで空間は劇的に変わる
電球色を基本にする
ホテルのような落ち着きある空間を作るには、照明の色温度が重要です。
白くて明るい蛍光灯ではなく、温かみのある電球色(2700〜3000K)を選びましょう。
多灯分散照明を取り入れる
ホテルでは1つのシーリングライトだけでなく、複数の光源を使い分けています。
• ベッドサイドランプ(左右に配置)
• フロアライト(部屋の角や壁面に)
• 間接照明(テレビ台の裏やベッド下)
• スポットライトやダウンライト
こうした多灯照明により空間に陰影が生まれ、立体感と高級感を同時に演出できます。
第4章:ベッドを“主役”として整える
ホテルライクな空間では、ベッドは主役です。整ったベッドは空間全体の印象を引き締めます。
リネン類はホワイト系+高密度素材
• 真っ白なシーツやカバーで清潔感を演出
• 300スレッドカウント以上のコットン素材
• 枕は2〜4個+装飾用クッションで立体感を
• ベッドスローやフェイクファーを足元にかけてアクセントを加える
シンメトリー配置を意識する
左右対称にナイトテーブルとランプを配置すると、空間に安定感と高級感が生まれます。
第5章:家具は「数」よりも「質感と統一感」
ホテルのような部屋づくりでは、家具を厳選し、必要最小限にすることが重要です。
家具の選び方ポイント
• ロータイプのソファで視線を遮らず抜け感を出す
• テレビボードやサイドテーブルも低めを選ぶ
• ガラス天板や金属脚の家具で軽やかな印象に
• 収納付きベッドやオットマンなど多機能家具を活用する
素材感で「高見え」させる
• 天然木(ウォールナット・オーク):温かみと落ち着き
• ガラスやミラー素材:光を反射し広がりを感じさせる
• 金属(ブラック・真鍮など):モダンで引き締まった印象
• ファブリック(ベロアやリネン):柔らかさと高級感の両立
第6章:生活感を排除する“収納テクニック”
ホテルのような空間に見せるには、見せない収納が必須です。
見せない収納アイデア
• オープンシェルフではなく扉付きキャビネットを使用
• 小物は同じシリーズのボックスにまとめて統一感を出す
• ごみ箱、ティッシュケースもインテリアに馴染むデザインに変更
• コード類は隠す or 収納家具で隠蔽
水まわりも徹底的に整える
• 洗面所のボトル類は統一容器に詰め替える
• タオルは同じ色と質感でそろえる(白やグレーがおすすめ)
• キッチンはできるだけ何も出さない「フラットさ」が理想
第7章:アートと装飾で“非日常”をプラス
アートで空間に重心を
• モノトーンの写真や抽象画がホテル感を強調
• フレームの色やサイズは統一感を意識する
• 大きめサイズを1点飾ると「格」が出る
• アートの設置位置は目線+30cmがベスト
グリーン・花・香りで仕上げる
• 背の高い観葉植物(ウンベラータ、オリーブなど)を1鉢配置
• 小さなグリーンをトイレや洗面に添えて清涼感を
• ディフューザーやキャンドルで「香りの演出」も加える
• アロマはウッド系、ムスク系、グリーン系がホテルライクに合う
第8章:実例紹介—1LDKでもホテルライクにできる
都内1LDK・30代女性の例
• 配色を「ホワイト × グレー × ブラック」に統一
• 間接照明(IKEA・LOWYAなど)を3か所に配置
• ベッドまわりをすべて白リネン+ベッドスローでまとめる
• テレビ裏にLEDライトを設置し、間接光で高級感を演出
• 壁に1枚だけ大きめのモノトーンアートを飾る
• 生活用品は全てクローゼットやキャビネットへ収納
結果:「部屋にいるだけでリラックスでき、週末も外に出かけたくなくなる」との声。
おわりに
ホテルライクな部屋は“整える習慣”で作れる
「ホテルのような部屋」は、単に高価な家具を揃えることではなく、空間の統一感と、生活感の排除、心地よさの設計で実現できます。
今日からできる5つの実践ポイント
1. 色を3色以内に絞り、統一感を出す
2. 電球色と間接照明で柔らかな光を演出
3. ベッドを整え、空間の中心として扱う
4. 家具・収納は数を減らして高見え素材にこだわる
5. アートとグリーンで“非日常感”をプラスする
毎日帰るのが楽しみになる、そんな空間づくりの第一歩として、ぜひ今日から取り入れてみてください。
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